購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら
○国有地を格安で民間に払い下げることがあった。適正価格に対して格安であるため、そこに
不正の臭いを感じる向きもある。
だが土地の価格は公定されているわけではない。だからいくらで売買されようと、基本的には
当事者の判断だろう。
それでも周辺での取引実態はおのずから妥当な価格を形成する。公の土地であれば、そのよ
うな価格は尊重されて当然である。ビジネスにおける倫理は厳然としてある。
○一方、スポーツの世界には明確なルールがある。そこにスポーツの美しさがあるし、熱狂的
なフアンが生まれる所以がある。それが爽やかさをもたらしてくれる。もしルールが無ければ、 乱闘と同じになってしまう。
競技参加者が同じ条件のもとで戦って優劣を決める。その分かり切った世界で、考えられない
事件が起きた。カヌー競技の選手がライバルの飲料に禁止薬物を混入したのである。それに 気づかずに飲んだ選手はドーピング検査に陽性反応を示し資格停止処分になった。
○混入された選手は、東京オリンピックへの出場は絶望と感じていたらしい。だが本人には心
当たりがない。断じて禁止薬物には手を出していない。練習道具が紛失することもあった。何 かがおかしいとして、警察へ被害届を提出。捜査が行われていたようだ。その結果、自白で真 実が判明した。
日本カヌー連盟では記者会見し「極めて悪質と言わざるを得ない」と陳謝している。
○犯行の動機を加害者は「東京五輪出場が危うくなったと感じ、ライバルを陥れようとした」な
どと説明。追い上げてくる若手の迫力に気おくれしたのであろうか。人は誰しも体力が落ちてく るが、ライバルを蹴落とすことでカバーするのは許されない。
加害者はこの結果、8年間の資格停止処分になった。現在32歳。これでは選手生命も終りで
あろう。海外では時々聞く話であるが、日本もついに外国並みになったのか。
スポーツの世界で連続する不祥事はどうしたことか。
○大相撲の貴ノ岩への暴行事件は伝統スポーツの名を汚す。暴行の最中、上位力士である
横綱が止めなかったことも巷間伝わってくる。
貴ノ岩の師匠である貴乃花が沈黙を守ったため、態度が不遜とされ、とうとう2階級降格とか。
これでは協会のメンツ優先である。スポーツの世界もサラリーマンに似ては魅力も半減だろ う。
そのうえ、立行司がセクハラという。まだ若い行事に最高位の行事が迫った。相撲の世界に女
性はいたのかーと一瞬耳を疑う事件であるが、これでは国技も恥ずかしい。
○ニュースなどでは忌まわしい事件が多い。人間の欲望や嫉妬が渦巻いて様々な事件を生み
出す。それだけを追い続けると、人生は息苦しくなる。だがスポーツは一服の清涼剤。救いで もある。それを忘れないでフアンのため精進してほしい。
(黄色い風見鶏)
記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ)
購読の申込みも同番号へ
|