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愛縁奇縁:既往目次
合縁奇縁:No.160:74歳も若者?
政府・「高齢社会対策大綱」を見直す

○政府は17日、高齢者施策の指針となる「高齢社会対策大綱」の見直し案をまとめた。
いよいよ65歳以上も高齢者の扱いから外れる。若者と同じように扱われるから年金も医療も、
今の現役世代と同じになる。そのような展望をもった見直し案である。
健康でヒマがあり、ある程度の資産をもっている今の高齢者が、労働人口の範疇に入れば、
高齢化の問題はかなり軽減されるはずだ。高齢者の扱いが変わるだろう。

○その大綱では「65歳以上を一律に高齢者と見る一般的な傾向は、現実的なものでなくなりつ
つある」と初めて明記し、これまでの施策をより柔軟な形に転換する姿勢を示した。そのうえで
「年齢による画一化を見直し、全ての年代の人々が希望に応じて意欲、能力を生かして活躍で
きるエイジレス社会を目指す」としている。
巷間指摘されていた65歳からを高齢者とする考えを否定する方向である。見直しは約5年ぶ
り。自民党の部会に示し、大筋で了承された。

○高齢者の区切りをたとえば70歳にすれば、若年者が5年分増加し、高齢者が5年分減少す
る。だから高齢化率は低減する、との考え方なのだろう。
当然年金の支給年齢も柔軟に変更できる。公的年金の受給開始時期を、70歳を超えても選
択できるようにするのも容易だろう。なにしろ年金は高齢者に支給するものであって、これから
は高齢者ではなくなるのだから。 

○高齢者医療の取り扱いも容易に変更できる。そういえば大綱には高齢のがん患者に適した
治療法の確立もある。どんな治療法を想定しているのか。論争が湧きそうだ。
高齢者一人を何人で扶養するのかなどの数字のレトリックも緩和されよう。
だがこうしてメリットを享受するためには高齢者の就労促進が欠かせない。年金受給は先延べ
になり、現役時代がもっと続くことになる。声高らかに「働け、働け、もっと働け」との声が湧きそ
うだ。年金生活を夢見ている世代には、いささかショックな話だ。

○こうしたことの実現のため、60歳から64歳までの就業率を67%に引き上げる(現状63・6%)
という。副業・兼業を促進する。介護職員の待遇を改善し人材を確保する。介護職員は約50万
人増加し、認知症サポーターも約320万人増加させるという。その人的原資は今の高齢者な
のだろう。まさに老老介護の推進である。さらに介護サービス付きの住宅を整備。1ヶ所でまと
めて介護する。仕事と介護を両立できる環境の整備も進める。

○政府の考え方には、少子高齢化や人口減少が急速に進む中、働く環境や社会保障制度を
整え、高齢者にも社会の担い手になってもらう狙いがある。その通りであるが、そのための社
会システムの変更は、大きな痛みを伴いそうだ。
企業の現場でも従業員の高齢化はさらに進むことになる。誠に少子高齢化とは恐ろしい。
止めることができない流れが始まっている。
(黄色い風見鶏)

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