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長岡新聞:No.168:佐渡の世界遺産ガンバレ

〇新潟県の米山隆一知事(当時)は昨年6月に文部科学省を訪れ、同県佐渡市の「金を中心
とする佐渡鉱山の遺産群」を2019年の世界文化遺産登録候補として国連教育科学文化機
関(ユネスコ)に推薦するよう、松野博一文科相に要望した。三浦基裕佐渡市長や地元選出の
国会議員も同行した。
だが文化庁の文化審議会世界文化遺産部会では推薦見送りが決まった。連続しての見送り
に落胆が広がっている。

○世界遺産は1972年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会で採択された制度。世界遺
産条約に基づき、普遍的な価値がある遺跡や歴史的建造物、自然環境を人類全体の財産と
して保護しようとする国際的な制度である。各国からの推薦を受けてユネスコが登録を決定す
る仕組みで、既に文化遺産、自然遺産、複合遺産で1000件を超える遺産が登録になってい
る。
本県では佐渡市の金銀山遺跡の登録を目指して文化庁へ推薦を求めている。2010年には
同庁のユネスコ世界遺産暫定リストに「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として記載され、推
薦の可能性が高まっていた。だが3年連続して要望は通っていない。

○佐渡金山は西三川砂金山や相川金銀山などの遺産で構成されている。1601(慶長6)年
に開山。1603(同8)年徳川幕府によって天領とされ、佐渡奉行所が置かれた。1869(明治
2)年に、鶴子銀山と共に「官営佐渡鉱山」の名称で官営化され、さらに1889(明治22)年に
は、宮内省御料局管轄の皇室財産になったが、1896 (明治29)年に当時の三菱合資会社に
払い下げられた。
1989(平成元)年に閉山するまで金78d、銀2330dを産出し、国内最大の金銀山として近
代化に貢献している。現在、貴重な産業遺構として「道遊の割戸」「宗大夫間歩」などが、国の
史跡「佐渡金銀山遺跡」として指定を受けている。

○国内的には高い評価を受けている佐渡金銀山であるが、世界遺産への道は険しいようだ。
連続しての見送りは、何が不足しているのだろうか。
2009年3月、朱鷺メッセで開催の「佐渡金銀山遺跡を世界遺産に」とするシンポジウムの席
上、フロアーから出た意見(エジプトのピラミッドと佐渡金山を比べてみれば一目瞭然。佐渡金
銀山が世界遺産なんてなりっこない。佐渡の観光客が半減しているのが何よりの証拠)は今も
変わらないのだろうか。
10年前とは環境が異なっているが、このような意見は今もあるのかもしれない。それを具体的
な議論の中で納得させていかなければ、世界遺産は近寄ってこないだろう。

○新潟県は佐渡の独自性を明確に紹介できる相川金銀山、西三川砂金山、鶴子銀山の3件
に絞り、推薦を求めると方針を改めた。県文化行政課に世界遺産登録推進室を設け、冊子
『佐渡金銀山だより』を発刊、「世界遺産登録推進シンボルソング&ダンス」を創るなどムード
作りに一所懸命である。本年4月22日には朱鷺メッセで佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会
議を開催した。
 指定に成功すれば、佐渡観光を軸にした新潟県の観光振興にプラスになるだろう。佐渡と連
携した観光は寺泊地域にもプラスになる。今年度の推移に注目したい。(黄色い風見鶏)
(黄色い風見鶏)



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