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愛縁奇縁:既往目次
長岡新聞:No.169:「行くにこみちによらず」
亥年は一直線の年


○今年は十二支の最後である「亥」(い)年です。「亥」は「猪」であり、どこまでも一直線に進む
年です。同時に一巡した十二支が改めてスタートに入る年でもあります。
十二支の一巡に合わせるかのように平成が終わります。開府400年も終わり、次の500年に
向けて新たなスタートが始まりました。今上天皇が退位され、皇太子が天皇に即位されます。
このうえない大きな変化です。しかもこの変化に合わせて、10連休があります。
どうやら今年は諸事、新鮮極まりない年になりそうです。

○長岡では長岡花火財団の活躍が軌道に乗り、ますます盛り上がっています。「ながおか花
火館」(仮称)もオープンします。場所は長岡西地区喜多町周辺の国道8号線西側約2・8f(3
万平方b)。長岡花火を中核に歴史・文化、自然など多様な地域資源の情報発信機能を発揮
するはずです。集客効果が見込める「道の駅」への登録も目指しますので、大きな経済効果が
期待できます。
さらに花火シアターは104席の規模で、スクリーンに実際の長岡花火の映像を映し出します。
今まで2日間の楽しみであった花火は通年の楽しみになりますから、長岡観光の目玉になりま
す。

○摂田屋地区では、「醸造の町」をアピールします。このための中心施設として機那サフラン酒
本舗の土地建物を購入しました。同本舗は約9000平方bの敷地に、国の登録有形文化財
である鏝(こて)絵の蔵など10棟の建物と趣向を凝らした庭園があります。これも魅力的な観光
スポットになることでしょう。
大手通坂之上町地区の再開発計画(米百俵プレイス)も動き出しました。構想によれば、図書
館や産業振興拠点、商業施設などが入るビル4棟を、2025年までに整備します。中心となる
米百俵棟は西館と東館の2棟とし、両館をフランス語でガラス張りのアーケードを意味するパッ
サージュ棟でつなぎます。西館は長岡商工会議所会館と旧大和長岡店ビル。東館は北越銀行
本店をリノベーションし産業ビジネス交流館と名付けると言います。
楽しみな開発が始まります。

○明るい材料が多いなかですが消費税率の10%への引き上げが待っています。日本銀行新
潟支店の短期経済観測の先行きは景気の縮小を示唆します(12月14日公表)。株価も不安定
になりました。政府は種々の緩和政策を併用して何としても実現したい様子ですが、バラマキ
政策の臭いも禁じ得ません。インフレ志向の政策が長く続いていますが、超低金利のなかで銀
行の多くは赤字に陥りました。第四銀行と北越銀行の合併はそのような実態を示しています。
物価上昇を目指したアベノミクスも、いまだに実現していません。どうやら目標を撤回したいよ
うです。国の借金も1000兆円を超えました。株価の不安定な動きは世界経済の先行きを示
すようできがかりです。

○一方では、異次元の金融緩和で流動性が溢れ、海外企業の買収(M&A)など派手な話題
が聞こえます。静岡県の某銀行は余剰資金運用のため、無理な貸し出しに走り、その結果10
00億円もの赤字に陥ったとのことです。かってのバブル期のようです。
明暗がクロスしますが、それでもわが国は世界でも有数の経済大国です。景気は「いざなぎ景
気」を上回り、戦後2番目の長さということです(内閣府の景気動向指数研究会が12月13日に
認定)。それぞれの企業や個人は構築したストックを大切に、さらなる投資に向かうべきでしょ
う。

○行くにこみちによらず(「行不由径」)といいます。下田村(現三条市)出身で『大漢和辞典』13
巻を著し、文化勲章を受章した諸橋徹次博士の座右の銘と聞きます。近道せずにまっすぐな
道(大道)をひたすら歩んだひたむきな姿勢が、世界一の漢和辞典を創りあげ、文化勲章に結
実しました。
「亥」の今年は、まっすぐに進む年です。飛躍の年にしたいものです。(社主)




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