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○先の衆院選は様々な話題を残した。共闘であれ、独自であれ、選挙結果は冷厳である。当
選すれば笑顔があふれるにしても、落選すれば悔しさが100倍する。その喜怒哀楽がそれぞ れのニュースになり、候補者の言動にあわせて選挙民は納得したり、どうしてと疑問を感じたり する。いわば、大勢の有権者の目は厳しいということなのだろう。
○東京8区では石原伸晃氏が落選した。比例での復活もならなかった。NHKの選挙報道で
は、投票締め切り直後の午後8時に対抗馬の吉田晴美さんの当確を出している。どうやら選 挙期間中から大勢は不利だったようだ。
石原氏は自民党の元幹事長。当選10回の猛者だ。第1次小泉内閣以降何度も入閣し、大臣
経験は豊かである。しかも父親が石原慎太郎。小説家でもあり政治家でもあることから知名度 が高かった。おかげで、多数の支持を受けることができた。だから当選の予想は高く、有力馬 であった。
だが比例ですら残れなかった。有権者の多くは、石原氏を支持しなかった。
○その石原氏が代表を務める東京都第8選挙区支部で、「雇用調整助成金・緊急雇用安定助
成金」を60万8000円受け取ったという。当該助成金は申請して審査を受ける仕組みであるか ら、60万円欲しさに申請したのだろう。支給条件では、コロナ禍の影響で売り上げが減少した 場合とあるが、同支部の収入は、年間単位では増収と聞く。そうであれば、なぜ支給を受ける ことができたのだろうか。
法律上可能かどうかは脇に置くにしても、あまりにもセコイ話だ。大勢の国民が難渋していると
きに、受給を受けようとする精神のどこに矜持があるのだろう。
○石原氏は比例での復活もできないほど、有権者の支持を失っていたのに、あろうことか12月
3日、内閣官房参与(観光立国その他特命担当)に就任している。岸田文雄内閣総理大臣が 任命したらしい。(注)12月10日辞任した。
国会議員でなくても大臣になれるのが今の法制度であるから、内閣官房参与就任に法的問
題はないのだろう。だが選挙で惨敗してすぐに、国政に参加するのはいかがなものか。あまり にも国民をなめた所業に見える。任命の根拠を知りたいものだ。石原氏は「十分に体力も気力 もある」と語ったが、そういう問題ではないだろう。
これでは、ポリシーが見えてこない。肩書さえあればそれで十分と考えているのであろうか。
助成金の受給と言い、参与就任と言い、「抜け道」を見つけるのがうまい、としか言いようがな い。
○当選した立憲民主党の吉田晴美氏(49)は有効投票の過半数を獲得した。「まっとうな政治」
を標榜している。
(新潟県経済雇用問題研究所調査グループ・寄稿)
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