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2年連続で中止となった長岡まつり大花火大会(8月2、3日)の今夏実施を13日、長岡市と
長岡花火財団が共同記者会見を開き、発表した。会見に先立って長岡グランドホテルで開催 した「令和4年度第1回長岡まつり統括本部会議」(本部長=長岡市長)では、出席した長岡市 長、長岡商工会議所専務理事、長岡花火財団理事長、長岡観光コンベンション協会会長、長 岡市大手通商店街振興組合理事長など関係者は、無事な開催に向けて決意を固めた。
記者会見で磯田達伸市長は、ロシアによるウクライナ侵攻やコロナ禍の中での開催となること
から、「長岡から世界に向けて平和への祈りやメッセージ、コロナからの復興を発信したい」と 述べた。
新型コロナによる医療ひっ迫は起きていない
長岡まつり大花火大会は、全国花火競技大会「大曲の花火」(秋田県大仙市)、土浦全国花
火競技大会(茨城県土浦市)と並び日本三大花火大会と称される。1945年8月1日の長岡空 襲の犠牲者慰霊を目的に、47年に長岡市戦災復興祭での花火の打ち上げを直接の起源とす る。再開決定に市民の間には安堵感が広がっている。
同花火大会は正三尺玉をはじめ、尺玉を多用した豪快な打ち上げが特徴で、近年は復興祈
願花火「フェニックス」や「天地人花火」、花火「この空の花」などのミュージックスターマインが 人気を集めている。コロナ禍前の2019年には、過去最高となる108万人が2日間で来場す るなど、県内最大規模のイベントとなっていた。
コロナ禍のため、2020年に戦後初の中止となり、昨年も感染拡大が続いたため中止を余
儀なくされた。代替として市内各所で分散して打ち上げたが、市内最大イベントの2年連続中 止は市民の喪失感も大きく、地域経済にも大きな影響を与えた。この中で3年連続の中止を 避けようと、年初から磯田市長は「(長岡花火を)ぜひ上げたい」と繰り返してきた。
開催に際して最大の懸念事項となる新型コロナは現在、市内で連日100人超の感染者が出
る状況である。だが、中等症以上の患者はほぼなく、現時点で医療ひっ迫は起きていない。3 回目のワクチン接種も進んでいる。このため、4月上旬に開催の同財団理事会では通常開催 が可能と判断していた。
無料観覧席を廃止するなどして対策
記者会見では、同財団の見真二理事長が花火大会開催に向けて、国のガイドラインに則
して策定した感染防止安全計画に基づいた対策を説明。マスク着用や観覧席での飲酒禁止 の呼び掛け、手洗い場の新設、入退場時の混雑回避のための誘導などの対策をとる。感染 防止対策を徹底することで、コロナ禍前と同等規模の打ち上げを計画している。
来場者の把握のために、これまで信濃川両岸に設けていた無料観覧席を廃止して有料観覧
席にする(各日約5万人分)。これにより、有料観覧席は従来の各日約11万人分に加えて各日 約16万人分となる。
ただ、新型コロナの感染状況によって中止や規模縮小となるなど通常の開催ができない場
合も想定せざるを得ず、その場合はチケット代金の半額以上を返金するとした。だが過去2年 の中止で同財団の災害対策基金が底をついているため、財源不足に備えて支援を市に要請 した。市では、最大4億5000万円の損失に備えた補正予算を6月議会で上程する考えであ る。
今こそ慰霊、平和への祈りを発信したい
見理事長は「市民の負担なく準備できればいいが、現状は、財団だけの努力ではリスクに
備えながらの準備は難しい。市や市民、事業者の皆さんに協力をお願いしたい。それだけに 市民が不安を感じる花火大会にはできない。財団職員とともに緊張感を持ち準備を進めたい」 と気を引き締める。
磯田市長は「花火大会に市が支出するのは、公共性と公益性の観点から十分に意味がある
と考えている。長岡空襲を思うと、今のウクライナは他人事とは思えない。戦争での犠牲者を なくすべく声をあげていくのが長岡市の責務。長岡花火の慰霊、平和への祈りを今こそ発信し たいとの強い思いがある」と語った。
観覧チケットは、5月9日から市民先行販売が、6月中旬に一般販売する予定。市政だより5
月号に専用郵便はがきを同封する。有料観覧席の販売に関しての問い合わせは、長岡花火 チケットセンター(рO570―082―083)へ
詳しくは星野まで。(0258−32−1933) (naganews@crest.ocn.ne.jp)
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