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長岡まつり大花火大会:2年連続中止
(市長が発表)

 長岡最大のイベントである8月2、3両日の長岡まつり大花火大会の中止を12日、磯田達伸
市長がアオーレ長岡で会見を開き発表した。昨年に続く2年連続の中止に磯田市長は「市民
や全国のファン、花火師、関係者の皆さんには申し訳ないが、どのような工夫をしても安全を
確保できないと中止を決断した」と述べた。

感染状況の悪化が続き中止を決定

 コロナ禍で昨年、花火大会は戦後初の中止を余儀なくされた。そこから1年後の開催を目指
して準備を進めてきた。3月ごろには、会場の収容人数を大きく減らすとともに、来場者を把握
できるように有料観覧席の割合を増やした。会場外の観覧についてはひかえることとし、テレ
ビなどで視聴するよう呼び掛けた。チケット販売は市民を最優先とし、県外からの来場を抑え
る方針だった。
 しかし、3月半ばから全国的に感染が拡大した。市内でも同時期から感染者は増加し、ゴー
ルデンウィーク明けには1日10人を超える感染者を出す状況となった。県が長岡市内に特別
警報を発令し、飲食店の時短営業要請が行われるまでになった。
 感染拡大に加えて、開催の大前提としていたワクチン接種の遅れも大きく影響した。当初、8
月までに市民の希望者全員に接種が終了すると予想していた。だが、国からの供給は遅れ、
6月に高齢者向けの本格的な接種を始めるのが精一杯だった。

花火大会の代替企画などは今後に検討

 これらの状況をから市では、市民が安心できる万全な感染防止対策の実現は困難とし、来
場者の健康と命を最優先にするため花火大会の中止を決定した。会見で磯田市長は「今年の
初めは必ずできるとの思いだったが、ワクチン接種のスケジュールは前倒しできず、全国的に
感染拡大が続いた。長岡も危機的状況になり、それらが重なり中止の決断にいたった」と無念
の表情を見せた。
 花火大会を主催する一般?長岡花火財団の高見真二理事長は「どうやれば打ち上げられる
か考えてきたが、選択肢は徐々につぶされていった。財団にも開催を不安、疑問視する声が
寄せられるようになった」と説明し、「仮に実施しても、感染拡大となれば来年以降の開催はで
きなくなる。それならば、きっぱりと判断することにした」と語った。
 代替企画は現状では未定だが、昨年と同様に空襲の慰霊とコロナ禍の収束を願う花火の打
ち上げができればとしている。長岡まつりの慰霊や昼行事、1日の白菊打ち上げなどについて
は今後、各主催団体と検討していきたいとする。
 また、市内でのほかの夏祭りや花火大会について、磯田市長は「長岡花火とは全然、別のも
のと考えている。長岡花火を中止するから、地域の花火大会も止めるよう言う気はない」とし
た。
 最後に磯田市長は、来年の花火大会について「感染状況がどうなるか分からず、色々なイベ
ントも含め来年のことを言うのは難しい。それでも、2年分の思いを込めて長岡花火を打ち上
げたい」と語った。



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コロナ長岡市:感染経路不明も増え続ける
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