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大星 光史選
皐月の秀首‐1
長岡市 高橋 幸男 陽光のせつなきまでの春なれど 玉子を割れば枯葉ふむおと
【評】割る玉子と「枯葉をふむ音」。せつなきまでの春、陽光。とてもよい取り合わせですよ。
皐月の秀首‐2
長岡市 加藤 ヨリイ 散歩して隣の犬(チロ)に挨拶し 誰にも逢はない過疎の村道
【評】結句の村道はステキです。
佳作
長岡市 木 秀俊 春巡り広げた虫食いカーディガン 不精を穴から覗かせている
長岡市 高橋 実 何(なに)故(ゆえ)に梯子に登るか独り居の 転落現場見たる人なし
長岡市 各駅停車 緑ます春の庭に風そよぎ 日々の眼ざめの新しきかな
長岡市 今井 敏 幾百年歴史を語る林泉寺 山門青き苔をかぶりて
長岡市 米子 こしひかりほっぺ落ちるよ美味しくて 笑顔満開今日も元気
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