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大星 光史選
葉月の秀歌‐1
長岡市 吉田 貞子 ひさびさの商う友の訪れに若草色したブラウスを買う
【評】結句のブラウス(・・・・)がなにかしら初句と互いに合っています。若草色が鮮明で
いいですね。
葉月の秀歌‐2
長岡市 高橋 実 開拓団その死者十万はてしなき平原続くこの地満蒙
【評】満蒙の地、戦前の日本の開拓団。再び同じような時代にならぬようにと願う詠者
の切実な想いが感じられる。
葉月の秀歌‐3
見附市 宇之津 金次郎 動くものみんな我が友窓越しに木々の小枝のゆるるを見てをり
【評】すべて動くものはわが友。作者の心のゆたかさ、「木々の小枝」詩情の本音が
いいですな。
佳作
見附市 佐野 芙美子 「オレ・オレ」の事件の絶えねば娘より防止の電話器父の日に着く
長岡市 青木 流子 薄桃に昼顔群咲く田の畔に添いて歩みぬ今朝の散歩は
長岡市 木 秀俊 行く手には登りの坂と風の壁全体重をペダルにかける
見附市 大久保 千代野 咲き盛る白い睡蓮大平の堤の奥から鶯の声
長岡市 今井 敏 八百年の風雪に耐えし老松よ国府別院に静かに立てり
見附市 若杉 泰生 三才の曾孫を畑に連れ出せば胡瓜トマトの成るを訝る
長岡市 小林 仙子 姉を看て真赤な夕日みせたくて鏡を出したりベッドを動かす
長岡市 戸田 有花 空梅雨に水は満々福島江三千町歩田畑うるおす
悠久文芸、短歌・俳句を募集
長岡新聞社では、短歌・俳句を募集しています。子供から大人まで、初心者でも大歓迎。多く
の応募をお待ちしています。
応募方法は、はがきに自由詠3首、3句以内、住所、氏名(号)、電話番号を明記し、長岡新
聞社「悠久文芸 短歌係、俳句係」(〒940‐0071 長岡市表町2‐3‐1‐2F)へ。締め切りは 毎月末、発表は翌月第3木曜日発行の本紙上(長月の短歌・俳句は、9月17日(木)に掲載予 定)。
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