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悠久録(過去の悠久録はこちら)
2014.6.21掲載日分
畠山徳雄さん(71)はギター奏者。「花いっぱい音楽祭」のプロヂューサーをつとめる。さらに
「平和の森コンサート実行委員会」の委員長でもある。そして「9条を守る長岡の会」世話人で ある。何かと忙しい▼畠山さんは昭和20年の空襲をかろうじて生き延びた。戦火に追われ、逃 げ道を見失ったときに、見知らぬ人に手を引かれた。そうでなければ焼け死んでいたという。 ほんの偶然の所為が明暗を分けた。それだけに畠山さんには平和への思いが強い▼だから 畠山さんは実行委員長として「平和の森コンサート」を毎年開催。強い思いを込めている。第1 回のコンサートは千秋が原で開催した。翌年(平成8年)以降は「平和の森公園」(市内本町3) で開催している。今年は20周年である。実行委員会では記念曲を作曲することとし、歌詞を公 募している。音楽は世界を繋ぐ。平和への思いがこもった素晴らしい歌詞が集まることだろう ▼コンサートでは柿川の両岸に舞台と観客席を用意する。かがり火が燃え音楽が奏でられる なか「平和の像」に点火。ハンドベルの音色が響き、灯篭が流れていく。エンディングは全員合 唱とのことである。集まった大勢の市民を平和の安寧さが包み込んでいく▼憲法論議が盛ん である。政府は解釈変更で実質的な改憲を目論んでいる。惨禍の記憶は風化してしまったの か。昨年10月発刊の『語り継ぐ長岡空襲―長岡戦災資料館十周年記念誌―』には12人の証 言がある。その体験談はあまりにも生々しく、解釈変更の小手先を超えている。(とけいそう)
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