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(9月24日掲載)
県知事選挙に民進党県連は候補者を立てないという。これで野党統一候補の実現はなくなっ
た。折角、前回参議院選挙で野党連携が成功したのに、自ら新たな芽を潰し、存在感を失う。 まことに惜しいことである▼この時期、同党は党首選挙に忙しかった。蓮舫氏(本名=村田蓮 舫)が圧勝したのであるが、選挙期間中に台湾国籍があり、2重国籍との指摘がでた。蓮舫氏 は昭和42年、東京都に生まれた。日本人であるが、蓮舫氏の父祖は台湾(中華民国)での有 力者だった。そして台湾は長らく日本の一部であった。こうしたしがらみがあったためであろう か。台湾国籍が残っていた▼だが蓮舫氏は日本人として活躍してきた。台湾人としての活躍 歴はない。それでも日本の一部であった台湾の国籍が残っていたことに拘泥すべきなのか。 日本人としての実績を直視した方が良いとの指摘もある。その一方で党首選挙をやり直すべ きとの声もでた▼蓮舫氏は民主党(当時)が政権を取ったとき、「2番ではだめなのですか」と 問いかけて一躍、世間の耳目を集めた。世界1を目指すスーパーコンピュータの開発予算を 巡り、2番程度であれば予算は少なくて済むとの発想からだった。常に1番を是としてきた私た ちには驚きの発言であり、強烈な印象を残した。だがその発想は多くの共感を呼んだ▼すでに 大臣もつとめ、実績を重ねてきた。党首選挙を制し、名実ともに民進党の顔になった。蓮舫氏 の発想は斬新で輝いている。新党首の輝きを得て、本県の民進党も存在感を示してほしいも のだ。(とけいそう)
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