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No.985:米山知事の誕生
(10月20日分)

日本人、なかでも新潟県人は「努力」が好きである。不退転の決意で何度でもチャレンジする。
なかなかあきらめない。類語も多い。「粒々辛苦」(りゅうりゅうしんく)がある。お米一粒一粒が
辛苦(苦労)の結晶であるとして、いかなる辛苦も厭わない。農耕民族の真骨頂が出ている▼
「切磋琢磨」(せっさたくま)も同じである。精進と努力を重ね自分を磨く。「切」は象牙などの加
工で、それを磨くことが「切磋」である。「琢」は玉(たま)を鍛えることで、「琢磨」は磨き鍛錬す
るになる。人は自分の知見や人格を磨き、学問を高めることで成長する▼古代の中国では鉱
物の一種「玉」を「ぎょく」と称して珍重した。皇帝の権力のシンボルにもした。だが「玉磨(み
が)かざれば光なし」である。どんな価値の高い玉であっても、磨かなければ美しい光は出な
い。磨くという作業に、人は大きな価値を見出してきた。「玉磨かざれば宝とならず」である▼さ
て選挙である。16日の投開票で新しい新潟県知事に米山隆一氏が決まった。反原発を明確に
し、それが有権者に沁みた。行政経験が無いなどとの指摘があるが、だれでも最初は無いも
のである。「石の上にも3年」という。磨けば輝きを増す。新知事は最大のテーマを見失うことが
無いようにし、県政を磨き上げてほしい。新知事の手で、安心・安全な新潟県を創って欲しい
▼新長岡市長に決まった磯田達伸氏にもおなじことを期待したい。長岡市政には詳しい。その
識見で課題に取り組み、新たな展望を開くことを期待する。(とけいそう)


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