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No.995:KAROUSHI(過労死)が世界語に
(11月15日分)

「もったいない」の言葉が海外で通用するという。MOTTAINAIと表記するらしい。OMOTENA
SI(おもてなし)も通用しているのではないだろうか。モノを大切にし、他者への優しさに満ちて
いる日本文化が評価されている▼同じように海外で通用する言葉には、KAIZEN(改善)、KO
BAN(交番)をはじめ、SUSHI(寿司)、BONSAI(盆栽)など、枚挙にいとまがない。日本の経
済力や治安の良さなどへの畏敬であろう▼さらにKABUKI(歌舞伎)などにも広がっている。O
RIGAMI(折り紙)、KARAOKE(カラオケ)、MANGA(漫画)なども世界に通用する。何やらう
れしいことで、私たちは自信を持ってよい▼だがあまり喜べないケースもあるようだ。たとえば
HARAKIRI(腹切り、切腹のこと)や、YAKUZA(ヤクザ)である。これらもそのまま通用してい
るとなれば、少々違うのではありませんかと言いたくなる。とはいえ、これも日本の文化として
広がっている▼最近ではKAROUSHI(過労死)が世界語になったという。鞄d通の新入女子
社員の自殺がきっかけであろうか。入社して1年もたたない時期の自殺という。家族の悲嘆は
いかばかりであろうか。伝えられるところでは残業時間は1ヶ月に100時間強だったと言う。同
社では過去にも入社2年の男子社員が自殺している。ついに厚生労働省の査察が入った▼日
本語が世界に広まるのは誇らしいことであるが、KAROUSHIだけは、いただけない。(とけい
そう)
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