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 クマ、イノシシに注意!
被害防止のため対策を

4月から5月にかけては、気温が上がり、クマやイノシシなどの野生動物の活動が活発にな
る。冬眠から目覚めたクマなどがエサを求めて活発に行動する。同時に春の山菜取りや行楽
シーズンから、山野に立ち入る機会も多くなり、人とクマとの予期しない遭遇も起きやすい。ク
マによる人的被害やイノシシによる農作物の被害などが気がかりな季節である。県農林水産
部(鳥獣被害支援センター)、長岡市(農林水産部鳥獣被害対策課)や長岡市(農林水産部鳥
獣被害対策課)では「春季のクマに対する注意」を呼び掛けている。

長岡市も被害防止に力

長岡市では昨年、野生動物による人的被害はなかった。だが市内での目撃は、クマが栃尾12
件、川口4件、山古志2件、小国1件で合計19件。イノシシの目撃は中之島1件、栃尾1件の合
計2件になっている(5月23日時点)。昨年の同時期はクマが23件、イノシシは6件でいずれも4
件減少したとはいえ、直近5月27日には、市内小貫地内の寺沢橋付近の田圃で、体長約1b
のクマ1頭が目撃されている。農作物被害額は令和3年度で2948万4000円だった。
長岡市と長岡署は付近住民に注意を呼び掛けるなど、クマによる人身被害を防止するため市
民への注意を呼び掛ける。
市では、集落付近にクマ、イノシシを寄せ付けないため、生ごみや収穫した野菜などは外に放
置せず、撤去するよう呼び掛けているほか、音の出るもの、クマよけスプレーの携帯、子クマを
見たら立ち去る、単独行動をしない、作業中は周囲を確認、クマの出た場所はチェック、クマを
刺激しない、など注意をうながしている。

長岡市の獣害対策助成金

長岡市では、集落や農家組合に対し各種の補助金制度を設定、被害防止に努める。
▽電気柵購入補助金=イノシシ、サル用電気柵の購入費を補助。補助金額は事業費の2分
の1以内、最大=団体は20万円、個人5万円。対象は集落、農家組合および市内在住の個人
▽研修会=鳥獣被害対策の基礎や電気柵の張り方など、必要に合わせた研修。対象は集落
や農家組合等
▽電気柵の貸出し=電気柵の効果や維持管理を体感するためイノシシ・サル用の電気柵を貸
出する。対象は集落や農家組合等(1団体1セット)
▽鳥獣緩衝帯整備補助=けもの道や潜み場となっている、やぶや耕作放棄地を整備し、鳥獣
緩衝帯にする費用を補助。補助金額は最大15万円、対象は集落や農家組合等。
山と農地や民家との間に見通しの良いエリアを作ることで、野生動物が近づきにくくなる
▽不要果樹等伐採の補助=手入れをしていない果樹はクマ、イノシシ、サルなどの野生動物
を引き寄せる原因になるので、不要な果樹などの伐採費用を補助する。補助額は最大5万
円、対象は集落や農家組合等
▽小型動物用わなの購入補助=小動物(ハクビシンなど)を捕獲するための箱わなの購入費
を補助。補助金額は最大3万6000円。対象は集落や農家組合等
▽狩猟免許取得の補助=新たに狩猟免許等を取得する場合の受験料などを補助。補助金額
はわな猟免許が最大1万円、猟銃免許が最大5万4000円

「音やクマスプレーが効果的」と技大山本准教授

クマやイノシシへの対策について、獣害対策に詳しい長岡技術科学大学の山本麻希准教授は
「クマは目が悪く、鈴やラジオなどの音が出る物を携帯したり、複数人数で行動したりすると遭
遇する確率が減る」と話す。クマは音を敬遠するようだ。そして万が一遭遇した際には「走って
逃げず防除姿勢をとり、クマスプレーを携帯すると安心」とする。
イノシシの習性については「嗅覚に優れている。8月の稲の穂が出る頃、その匂いで圃場を荒
らしに来る」と話す。このため「被害対策として最も有効な対策は電気柵設置です」という。ただ
「3800X以上の電圧が出るよう草刈りをして漏電管理が必要」と話した。



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