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『竹取物語』は、翁と姥が可愛らしい姫を竹から得た話だ。慈しみ育てるのであるが、長じて月
に還るという。ついに天空から迎えがやってくる。時の天皇は武士を派遣し阻止しようとする が、かなわない。姫は月に還り、後には朝野を挙げての嘆きが残った。それでも姫の無垢な心 はいつまでも月にあり、地上に安らぎをもたらす▼月を仰ぎ見るとき、人は姫を思うのだろう か。とりわけ、「中秋の名月」を愛でることが習慣になった。城郭は月見櫓を備え、富裕者は月 見の宴を開いた。庶民は屋外に蓆を敷き、月の出を迎えた。ススキを添え、だんごを供えて月 の美しさを讃えた▼秋は空気が澄み渡り、星々は永遠の光を注ぐ。とりわけ満月はこのうえな く美しい。人は格別の思いを込めて月を愛でた。しかも地上のどこにいても等しく観月できる。 遠く離れていても、同じ月を見ているとの思いは、人の心を癒し結び付けてくれる▼今年の「中 秋」は9月29日だった。しかもこの日は「満月」だった。「中秋」と「満月」が一致するのは久しぶ りとのことだ。だからこそ、今年の満月はひときわ美しく見えたのだろう。長岡の29日は雲が多 かったが、東山に月がのぼったとき、雲が途切れた。晴れ間に輝く満月は、このうえなく輝いて いた▼日々の精進につとめ7年後も、「中秋」と「満月」の一致を愛でたいものだ。(とけいそう)
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