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五日市憲法

テレビ番組に「旧家の蔵」や「開かずの金庫」拝見などがある。なんとしても開けようと錠前師
は真剣だ。それを取り囲む一族も緊張。金庫も蔵も、ご先祖さまが大切にしたお宝が詰まって
いるはずだ。もしカネメの品が出てきたら、どうしよう。期待が高まり、目の色が変わる▼東京
都五日市町(現・あきる野市深沢)の豪農・深澤権八(1861〜1890)の蔵も開かずの蔵だっ
た。1968年、某大学の調査が入り、膨大な文書を発見する。深澤は当時、東京都内で発刊
された書物を全て私費で購入。それを意欲ある若者の閲覧に無償で供した。その無私の心が
有為の若者を育んだ▼その中の一人に、小田原急行鉄道(現・小田急電鉄)を創業した利光
鶴松(1864〜1945)がいた。長じて傑出したリーダーになる利光だが、当時は若く貧しかっ
た。ひたすら深澤の蔵書を読み、手記を纏めて蔵に遺した。その中に『日本帝国憲法』(通称
=五日市憲法)があった。往時の世情や民権運動を語る貴重な資料である。学会が湧いた。
しかもその手記の成立は、当時のリーダーの見識と高潔さを語っていた▼翻って今はどうか。
東京オリンピックでは内閣機密費を流用してアルバムを作り、関係者に配ったと言う。運営費
の高騰もあった。リーダーの見識と高潔さが劣化しているように見える。一体どうした事なの
か。(とけいそう)

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