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鞄結桴、工リサーチ新潟支店(新潟市中央区東)はこのほど、2023年度の新潟県企業倒産
状況(負債額1000万円以上)を公表した。
件数、負債総額共に2年連続して増加
倒産件数は92件。統計開始以来62年間で50番目、平成以降の35年間では27番目となった。
負債総額は前年比11億6800万円増加して199億500万円。過去62年間で41番目、平成以 降の35年間では26番目となった。件数、負債総額共に2年連続して増加している。
負債総額10億円以上の大型倒産は2件(前年3件)発生した。
産業別では、10産業のうち「製造業」・「サービス業他」が各22件、「建設業」が17件、「小売業」
が15件、「卸売業」が9件、「農・林・漁・鉱業」が3件、「運輸業」・「情報通信業」で各2件発生し た。
原因別では、「販売不振」が70件と最多。「既往のシワ寄せ」7件、「放漫経営」が6件、「他社
倒産の余波」が4件、「その他(偶発的原因)」が3件、「過小資本」・「信用性低下」で各1件発 生している。
形態別では、「破産」が75件と最多で、「銀行取引停止」が7件、「特別清算」が5件、「民事再
生法」が4件、「内整理」が1件と続いた。
地域別では新潟市が29件、長岡市が14件で約半数を占めた。
12月度は長岡市での倒産ナシ
12月度の倒産は6件で前年同月比変わらず、前月比では1件減だった。負債総額は12億65
00万円(前月比2億8300万円増)。1962(昭和37)年の集計開始以来62年間で件数が50 番目、平成以降の35年間で27番目となった。コロナ禍による倒産は1件だった。
地域別では新潟市、村上市、見附市、上越市で各1件、糸魚川市で2件生じた。長岡市ではな
かった。
負債額では1000万円以上5000万円未満が2件、5000万円以上1億円未満が1件、1億
円以上5億円未満は2件。5億円以上10億円未満が1件だった。10億円以上の大型倒産は12 月度ではなかった。とはいえ、負債額5億円以上の倒産が2ヵ月連続した。中規模の倒産が目 立つ。サービス業の倒産も6ヵ月連続している。
従業員数別では5人未満が4件、20人以上50人未満2件だった。
一方で業歴30年以上の倒産は3件に上る。その他、10年以上20年未満と20年以上30年未満
がそれぞれ1件ある。
産業別では、10産業のうち「農林漁工業」では0件、「建設業」で2件、「製造業」で1件。「卸売
業」で2件、「小売業」で1件だった。
今後の見通しは3点がポイント
企業倒産は、件数・金額とも2年連続で増加しており、コロナ禍前の81件(2019年)を上回
る。鞄結桴、工リサーチでは企業業績は二極化が進み、2024年の企業倒産も一進一退を 繰り返しながら増勢が続くと話す。
ポイントは以下の3点だ。1つ目は、「ゼロゼロ融資」だ。通常は借入できない企業だけでなく、
リスケを受けている企業まで資金を調達できたのが「ゼロゼロ融資」だった。このため、過剰債 務が生じている。コロナ禍から本格的な再開に動き出すと運転資金需要が生じるが、過剰債 務下では対応できない。
2つ目は「物価高」。企業体力が脆弱な中小・零細企業にとって、資金繰りに大きな負担となっ
ている。円安は、グローバル企業や輸出企業などの業績好転に寄与するが、その一方で企業 のコストアップを招く。
3つ目は「人手不足」。企業での人手不足が顕在化している。人材確保のために賃上げは避
けられず、業績回復がさらに遅れる。
この3点に加えて2024年後半には金利上昇もマイナス要因になりそうだ。「企業倒産は7年
振りに100件を上回る可能性が高い」とする。慎重な対応が求められている。
詳しくは星野まで。(0258−32−1933) (naganews@crest.ocn.ne.jp)
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