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 市内初の外国人運転手を採用
三越タクシー
県内最年少

 三越タクシー梶i柏町1、野村修士社長)は中国籍の周昴(しゅう・すばる)さん(20)をタクシー
運転手として採用した。周さんは市内初の外国人タクシー運転手19日から業務に従事、である
ことから、19日の業務前には記念の出発式が行われ、最初の乗客として磯田達伸市長を迎え
た。
周さんの合格は、第二種免許の受験資格が規制緩和され、特例講習を受けての合格で、周さ
んは県内初の合格者である。
タクシー乗務員不足が指摘されるなか、規制緩和を受けて外国人タクシー運転手を採用した
三越タクシーの対応に期待が集まっている。

働きやすい職場を目指す三越タクシー

 タクシー業界では、コロナ禍で飲食店への営業時間短縮要請や忘新年会をはじめとしたイベ
ントの中止、観光客の激減などで甚大な影響を受けた。高齢化のなかで乗務員は全国平均で
2割、新潟県内では3割も減少。運転手不足が顕著になっている。昨年5月の新型コロナの5
類移行後は夜間を中心に、乗客は回復傾向にあるものの、乗務員不足により需要に応えられ
ない状況が生じている。
 さらに今年4月から、運転手の労働時間などの規制が強化され現行サービスを維持するた
めの対応が迫られている(関係法令=『働き方改革を推進するための関係法律の整備に関す
る法律』、略称「働き方改革一括法」)。加えて燃料価格の高騰、最低賃金の引き上げなどもあ
り、業界を取り巻く環境は厳しい。
 そのなかで三越タクシーは、20年以上前から若手運転手の求人に力を入れてきた。新卒で
の入社も増え、全国最年少の女性タクシー運転手が誕生したこともある。
働きやすい職場を目指し、県内タクシー業界初の事業所内保育園の設置やハッピーパートナ
ー企業の登録、国土交通省の「働きやすい職場認証制度」の一つ星獲得、従業員の健康管理
を図る「健康経営優良法人2023」の認定などを取得した。1月には女性活躍推進企業として
厚生労働省の「えるぼし」の認定も受けた(『女性の職業生活における活躍の推進に関する法
律』、略称「女性活躍推進法」)。
同社は規制緩和以前の20年、東洋大学の中国人留学生をインターンで受け入れている。この
時の実績が「適正さえあれば外国人でも問題ない」と実感していたことがある。
市内初の外国人タクシー運転手実現には、こうした同社の経営姿勢積み上げがある。

周さんは2015年に家族と来日

 周さんはハルビン市(中国・黒竜江省)出身で、2015年に家族と福島県相馬市に来日。長
岡には4年ほど前に移った。車が好きなことから関係する仕事につきたいと考え、最初は運送
関係の仕事をしていたが、同社の乗務員募集を求人検索アプリで見つけたことから応募したと
いう。
 タクシー運転手になるのに必要な普通第二種免許の受験資格は当時、「21歳以上、一種免
許取得から3年以上」で厳しかった。だが22年、運転手不足に対応するため規制が緩和され、
特別な教習を修了した場合は「19歳以上、一種免許取得から1年以上」になった。おかげで20
歳の周さんも二種免許の取得が可能になり、同社採用に至った。
 入社後、周さんは特例講習を受け、二種免許の試験に1回で合格した。
県内で特例講習を受けて初の普通二種免許の合格者で、最年少のタクシー運転手である。さ
らに市内では初の外国籍のタクシー運転手である。接客などの研修も終え、19日から1人での
業務が始まった。

磯田市長が最初の乗客として期待を込めた

同社では市民にも広く知ってもらい温かい目で見守ってほしいとして19日、出発式を行った。
最初の乗客は磯田市長。市長は「外国籍の運転手の実現は業界の将来を考えたすばらしい
動きで、広がりを支援していきたい。第一号のお客になれたのは光栄。周さんには、市民に愛
される運転手になってほしい」と周さんの門出と、同社の試みに華を添え、期待を込めた。
 周さんは磯田市長を乗せ、「これから安全運転で出発します」と宣言。同社本社からアオーレ
長岡まで市長を送り届けた。
 出発を見守った野村社長は、「まだ若く色々と困難や苦労はあると思うが、会社の先輩や仲
間とコミュニケーションをとってがんばってほしい。安全運転に徹し、接客サービスの気持ちが
あれば、国籍は関係ないと考えている。タクシーは地域の足を守る最後の砦であり、雇用の確
保に努めていきたい」と語っていた。
 磯田市長を送り届け初仕事を終えた周さんは、「無事に戻ることができホッとしている」と語
り、「先輩たちには丁寧に教えてもらい、よくしてもらっている。お世話になった先輩たちに恥を
かかせないプロドライバーになりたい」と意気込んでいる。

                       
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