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個別接種は６月１日から

　65歳以上の高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種を７月末までの完了を目指し長
岡市は14日、当初予定より集団接種日の前倒しや会場規模の拡大を発表した。同日の会見
で磯田達伸市長は「対象者全員に接種できる態勢を整えた。受付開始日に慌てずに申し込
み、まず、スケジュール表を見て落ち着いて対応してほしい」と呼び掛けた。

　市内の対象となる高齢者は約８万６０００人で、このうち市では６万６６００人が接種すると見
込んでいる。ワクチン接種は４月12日から、高齢者施設の入所者を対象に始められた。市で
は当初、６月１日から一般高齢者への接種を開始し、８月末までの終了を目指していた。

　その後、国が７月末までに高齢者への接種完了を目標として掲げ、ワクチン供給も安定した
ことから、市の接種計画は変更された。集団接種の開始を５月22日に前倒しし、個別接種は６
月１日から順次スタートすることにした。

集団接種の会場を支所地域にも拡大

　初回の予約となった５月17日分では、さいわいプラザ分（６月５〜20日の土日）を６００人から
８４０人に拡充した。さらに長岡中央綜合病院で５月22、29両日に３００人ずつ、長岡赤十字病
院で５月22日に３００人の計９００人分を追加した。

　支所地域でも接種ができるように、山古志地域を除く９地域で集団接種会場を確保した。定
員は１日当たり各会場４００人で、６月１日から受付を開始する。６月10日には、さいわいプラ
ザの平日実施分（各日４００人）、休日の中央病院（同４００人）、日赤（同８００人）、ハイブ長岡
（同１２００人）の受付を開始する。

個別接種は81医療機関で実施

　個別接種は６月１日から順次、市内81ヶ所の医療機関で始められる。かかりつけ患者のみ
に限定して接種する医療機関の予約は窓口となる。それ以外は医療機関により、予約方法や
開始日などが異なるのでコールセンターに問い合わせての確認が必要。

　各自の都合に合わせて接種してもらうため、５月下旬に対象の全高齢者に接種計画を発送
で通知する。接種会場の往復に利用できるタクシー券の配布も検討している。

　７月末の完了を目指すが、磯田市長は「その日で高齢者の皆さんが接種できなくなることは
ない。希望する市民全員の接種が終わるまで事業は継続される」と述べた。平日は個別接
種、休日は集団接種に従事する医療従事者に対して、「医師会や各医療機関から、がんばっ
ていくとの申し入れがあった。本当にありがたく感謝している」とした。

　各自治体で、キャンセルなどで出た余剰分の対応が問題となっているが、市では各会場で医
療従事者として働く職員に接種することを中心に検討している。磯田市長自身は「一市民とし
て申し込み、接種したい」としている。

　ワクチン接種などに関する問い合わせは、各医療機関ではなく市コールセンター（�рO５７０‐
０１２‐０３５、午前10時〜午後７時）まで。

 

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