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新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け20日、県は長岡市に2回目となる独自の特別
警報を発令した。小千谷市にも合わせて発令し、24日〜9月6日まで両市全域の酒類を提供 する飲食店などに午後8時まで営業時間短縮を要請する。感染拡大が止まらない新潟市も、9 月6日まで特別警報の期間を延長する。
5月に続き2回目の県独自の特別警報発令
県独自の特別警報は、1週間の人口10万人当たりの感染者が10人以上で発令される。長岡
市は、15〜21日の1週間の感染者が過去最高の69人に達した。1日平均で約10人の感染者 が出ており、特別警報の発令基準を大きく上回った。長岡市ではゴールデンウィーク明けの5 月12〜31日までと今回で、2回目の発令となる。
前回と同様に、酒類を提供する店(カラオケ店を含む)と接待を伴う飲食店に、2週間の時短
営業の要請である。営業時間は午前5時〜午後8時までとし、酒類の提供は午後7時までに 限られる。ただし、県の「にいがた安心なお店応援プロジェクト」認証店(申請中を含む)は、午 後9時まで(酒類の提供は午後8時まで)の営業が可能。
県では、時短営業要請に応じた事業者だけでなく、売上が減少した酒や食材の卸業者への
支援金も支給する。市でも時短営業要請の協力事業者への協力金の支給を検討している(詳 細別掲)。
飲食店従業員対象のPCR検査所
9月30日まで開設
飲食店に関連する感染が多く発生していることから、県は長岡、小千谷の両市に23日、飲食
店従業員らを対象とした臨時PCR検査所を設けた。臨時PCR検査所は、これまでに感染拡 大地域で設置されており、長岡では5月の特別警報に続いて2回目となる。
検査所では9月30日まで、市内で営業する飲食店の事業者や従業員を無料で検査する。開
設時間は午前10時〜午後4時までで、1日に100人程度の検査を想定している。予約は不要 で、1人で期間中は何度でも検査を受けられる。飲食店の関係者のみが対象のため検査場所 は非公表。
車の中で行う方式を採用
初日は、開始と同時に希望者が続々と会場を訪れた。検査所では当初、設営したテントの前
で綿棒を使い唾液を採取していたが、列ができ密になることから今回は車の中で行う方式とし た。検査を受けた女性は、「飲食店でクラスターも起きており、安心した営業をするためにも検 査を受けることにしました」と話していた。
検査結果は1〜2日後に判明し、陽性の場合は保健所から今後の対応も含めた連絡があ
る。陰性の場合は県から連絡がある。
新潟県福祉保健部感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「長岡を中心に中越地域で多数
の感染が確認されており、飲食店由来も多いため関係者には広く検査を受けてもらいたい。症 状はないが感染の心配がある人に利用してもらいたい」と呼び掛けていた。
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