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悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞・悠久録No.1160:第四銀行と北越銀行が合併


第四銀行と北越銀行が合併する。10月1日以降、両行の株式は売買できなくなった。2021年
1月には正式に合併するという。世の中、変われば変わるものである▼今から100年前の19
18(大正7)年、県内には80を越える銀行があったが預金のトップは六十九銀行(今の北越銀
行)だった。さらに年末には長岡銀行(後年六十九銀行と合併した)が第四銀行を抜く。長岡に
本店を置く2行が県内の1、2位を占めるほど、長岡勢は意気盛んだった▼だが1936(昭和
11)年、廣田弘毅内閣が「1県1行」主義を打ち出す。両行のみならず第四銀行を含めた合併
である。ひとえに戦争遂行のためであるが、新潟県は広い。「1県2行」で良いではないかと、
大騒ぎになった▼ただちに、松田幸平長岡市長、田村文吉長岡工業会長、池田忠義長岡実
業連合会頭ら、長岡財界が一団になって動いた。在郷軍人会長岡分会長の反町栄一が山本
五十六連合艦隊司令長官に訴えた(いずれも肩書きは当時)。ときの大蔵大臣は賀屋興宣。
五十六の知己だった。運動は功を奏した。合併は長岡の2行となって長岡六十九銀行が誕生
した▼だが今回、地元に銀行を残したいとの熱気はわいてこない。銀行の役割は往時と変わ
ったからか。国の命令ではなく当事者の選択だからか。それとも大光銀行の存在があり、影響
は少ないと見るからか▼その大光銀行の新本店がまもなくお目見えする。その一方で北越銀
行の今の本店は街の再開発もあって、いずれなくなる。世の中は本当に変化している。(とけ
いそう)



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