購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
社外記者を募集中:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら
悠久録(過去の悠久録はこちら)
テレビの「なんでも鑑定団」が面白い。昔から蒐集し、永い間大切にしてきた品物が出品にな
る。だが見た目の素晴らしさや思い入れは、一般的な価値と連動しない。結果への出品者の 喜怒哀楽や観衆の反応。その意外性が、この番組のウリなのだろう▼それでも驚くようなお宝 が出てくる。著名な画家の遺作や陶芸家の傑作など、これほどの名品を個人が秘蔵していた のかと驚く。世の中にはお宝があるものだ。最近ではブリキの玩具や有名人の名刺など、粗末 に扱ったことが悔やまれるものまで登場したりする。趣味の世界は多様化してきた▼先日の香 港でのオークションで日本の国産ウイスキーが約1億円で落札になった。「イチローズモルト・カ ードシリーズ」という。野球のイチローが飲んだというハクがあるわけではない。発売会社であ る潟xンチャーウイスキー(秩父市)の代表者肥土(こえど)伊知郎氏が自分の名を付けたとい う。肥土は父親が蒸留した原酒を使用、トランプカードに因んだ54種類を製品化した▼限定販 売をしたため、数が無い。ボトル1本でも100万円に迫ると聞く。今では54種類そろったセット は世界で4つのみである。この内の1セットの競売だった。それにしても高い。飲んでしまえば 無くなるものだ。落札者は眺めて楽しむのだろうか。友人に自慢するだけであろうか。自宅の 奥深くに秘蔵し、いつの日かテレビに登場するのだろうか▼世界の1%の人が富の半分以上 を保有するという。54本のウイスキーは、そのことを如実に示している。(とけいそう)
社外記者を募集しています
電話:0258−32−1933 。
今のお仕事の合間にできる仕事です。詳しくはココ
購読の申込みも同番号へ
|