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新型コロナウイルスワクチンの小児(5〜11歳)への接種開始が近づくなかで、市内の保護
者らでつくる「子どもの健康と未来を守る会」(笠井綾華代表)は2月24日、接種の判断をする ための客観的なデータに基づいた情報の提供を求める要望書を磯田達伸市長宛てに提出し た。さいわいプラザ(幸町2)で同会の笠井代表らが、市新型コロナウイルスワクチン接種事業 担当の大矢芳彦部長に手渡した。
同会は、インターネットなどで多様な情報があふれるなかで、子どもを健康に育てるために保
護者が判断や決定できる知識を身につけようと、2018年に設立された。講座の開催などを通 して、子育てのなかで出てくる疑問を解消できる情報の発信をしている。
新型コロナワクチンに対するさまざまな情報があるなかで、小児の接種が本格化することから
情報提供を要望した。
5〜11歳は3月10日から希望者に接種開始
市内のワクチン接種は、全国的な感染拡大を受け、2月から65歳以上の高齢者向けの3回
目の集団接種を前倒しで始めた。64歳以下への接種券の発送も順次され、個別・集団での接 種がされていく予定。ただ、5月以降の国からのワクチン供給予定が示されていないため、接 種の遅れも懸念されている。
5〜11歳に対しての接種は、昨年から厚生労働省が各自治体に対して準備を進めるよう要
請していた。だが厚労省の専門家の分科会では、積極的な接種に対して慎重な意見も出てい た。このため、予防接種法上の努力義務の規定は適用せず、学校での集団接種も同調圧力 を生む恐れがあるとして「推奨しない」としている。
こうしたなかで1月21日、ファイザー製の小児用ワクチン(5〜11歳を対象)が薬事承認され
たことを受け、接種が始まることになった。
長岡市では、小児用ワクチンの配送量が限られていることから、基礎疾患のある対象者に優
先して接種をする。個別接種が始まる3月10日時点で、5〜11歳の市民全員に学校または市 を通して接種の案内を送付した。希望者には、2月28日までに申し込み接種券が送られてい る。
保護者の判断材料として提供したい=市
真摯な対応に感謝=守る会
「子どもの健康と未来を守る会」の要望書では、5〜11歳に接種券を送付する際には、保護
者が選択できるようにデメリットも含めた客観的なデータの同封を求めている。接種、非接種 に関わらず差別や非難の対象とならないよう、誰もが分かる注意喚起の文章を盛り込むことも 要望した。
大矢部長は要望書を受け取ると、「接種に関しての客観的なデータの市民への提供はしたい
と思っている。ただ、国や公的な団体が発信しているもの以外は、市が責任を持って届けるの は難しい。満足いかないかもしれないが、あるものを保護者の判断材料として提供したい。接 種は希望制で、しない選択もあることも含め、あらゆる手段を使い市民に情報伝達をしていく」 と答えた。
接種券を送付する際には、厚労省や新潟県医師会が作成したリーフレットなどを同封する。
ほかの年代と同様に接種券の一斉送付については、「熟慮している」とした。
自身も小学生の子どもがいる笠井さんは「真摯に対応してもらい感謝している。ワクチン接種
をするかどうかで、子どもたちが後悔しないように要望をした。市の担当する皆さんは間に挟ま れて大変だとは思うが、同調圧力を生まないように意見を取り入れてほしい」と話していた。
詳しくは星野まで。(0258−32−1933) (naganews@crest.ocn.ne.jp)
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