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『汚名挽回』

統一地方選挙が始まっている。県議選に新人が立候補した。誰かが必ず落選する選挙にな
り、候補者の声に熱がこもる。長岡市議選もすぐだ。選挙は民主政治の基本である。徒(あだ)
や疎かにはできない▼今回の県議選では不祥事を起こして指弾を受けた某県議が引退する。
長い期間県議をつとめてきた。それだけに後継の地盤を巡って、しのぎを削る選挙戦になっ
た。その余波を受けて長岡市議も安穏ではない。市議から県議への鞍替えもある。新人にチ
ャンスが広がっている。大物引退で選挙戦は熱を帯びてきた▼政治は長い間、自民党が大勢
を占めてきた。だが安倍首相がいなく、首相も変わった。選挙結果は政治バランスの変化をも
たらす。次の選挙を見据えれば、今回の県・市議選の結果は、国政にも影響を及ぼすことにな
る。新潟県は野党系が強い。それでも前回の国政選挙では、野党の候補が落選した。挽回の
ための初手がこの統一地方選挙である。熟慮した結論でありたいものだ▼「汚名挽回」とい
う。「挽回」は頽勢(たいせい)、衰勢、衰運、劣勢などのマイナスイメージの語に接続して、元
の良き状態に戻す意である。定期的に行われる選挙は、社会のひずみを治し、談合などの不
祥事を排除するはずだ。野党にとっても先の国政選挙の敗北を挽回するチャンスになる▼熟
慮した投票でありたいものだ。(とけいそう)


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社会を明るくする運動:2022.7.1416
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