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悠久録(過去の悠久録はこちら)
「ハルウララ」は平成時代の競争馬である。そのひたむきさで人気馬になった。全国にフアンが
広がり、おかげで財政ひっ迫の高知競馬はすっかり立ち直った。だが「ハルウララ」は俊足か らは遠く駄馬に近い馬だった。到底日本ダービー出場に値するような名馬ではない▼人気が 沸いた要因はその負け方にあったようだ。出走しても勝てないが、負けても、負けても、たとえ ビリを走っても、ひたむきに最後までゴールに向かって走り続けた。その姿が共感を呼んだの だ。小泉純一郎首相(当時)が「負けてもくじけるなという希望を与えてくれる」と喜んでいた▼ だが、ついに105連敗した。これだけ負け続ける競走馬も珍しい。フアンは今度こそはと期待 し続けたのであるが、これでは競走馬としてはもう駄目だ。とはいえ、高知競馬の危機を救っ た馬である。だから最後に一花咲かせてあげたい。フアンの想いに押されて、106戦目の騎 手に中央競馬のトップジョッキーで、人気絶頂の武豊騎手が選ばれた。あの武豊が騎(の)る のだから、今度こそは勝つだろう。レースは空前の興奮に包まれた。だが、やはり負けた▼ 「努力すれば夢は必ず叶う」というが、努力が報われなかったことは少なくない。「ハルウララ」 はひたむきに走ったけれど、名ジョッキーが騎乗する絶好の環境も整ったけれど、努力は実ら なかった。それでも、いちずな努力への共感は変わらない。その頑張りに多くの人は勇気をも らった▼今は千葉県の農場で余生を送っている。相変わらずの人気と聞いた。(とけいそう)
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