長岡新聞・悠久録No.1171:「出羽・上山藩の米百俵」

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長岡新聞・八村選手
(6月27日分)
日本人の活躍は随分国際的になった。野球、ゴルフ、フイギュアスケートなど枚挙にいとまが
ない。野茂英雄選手やイチロー選手などの活躍は、当時新鮮な驚きで感動を呼んだものだ。
だが今はスポーツに限らず、大勢の日本人が海外で活躍し、その活躍がテレビなどに登場す
る。同胞の国際的な活躍は嬉しいことである▼先日は八村塁選手がアメリカ・プロバスケットボ
ール(NBA)のドラフトで、ワシントン・ウィザーズから1巡目9番での指名を受けた。NBAの年
俸はアメリカ国内のプロスポーツでは高いという。しかも指名の順位で年俸が確定する。八村
選手の場合、約4・5億円が確定との情報である。まだ21歳。身長は2bを超え、体重は107
`と堂々たる体躯である。体当たりを受けても体の軸は揺るがず、正確なシュートを打つ▼米
国の私立大学ゴンザガ大学に在籍中である。この大学は1887年にイエズス会が設立した。
キャンパスには105の建物があり、面積は152エーカー(約60万u)。なかなかの規模であ
る。八村選手は苦手の英語を克服。試合に出れないときは個人練習を怠らなかった▼両親は
国際結婚という。そのために苦労も多かったようだ。だが中学時代にバスケ部のコーチが才能
を見抜いた。その出会いが、八村選手を育てた。指名から間もなくして、恩師の携帯が鳴っ
た。「すべてはコーチから始まりました」と涙の報告があったという▼八村選手は良い出会いを
した。良い出会いは人柄を磨く。きっと素晴らしい選手になることだろう。(とけいそう)


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