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磯田氏は長岡市出身で、明治大学卒業後、1976年に長岡市役所に入庁。小林孝平、日浦
晴三郎の両市長を経て森市長の下では企画部長、都市整備部長、財務部長、特別職の地域 政策監を歴任。2012年からは副市長を務めている。
市の要職を歴任、行政に習熟
記者会見に先立ち磯田氏は、副市長の辞職願を森市長に提出した。森市長と同様に6日の
議会定例会で、辞職の同意を得る予定。
磯田氏は、40年以上にわたる市職員としての経験がある。「長岡市は人口減少、国からの交
付金が減額される流れの中、財政的にも厳しい局面が訪れようとしている。その時に長岡市を 運営できるのは、これまでの市政と現場を知っている自分」と決断。出馬を決めたという。
「今までの市政で築きあげてきたものを崩さず、未来の明るい長岡へとつなげていきたい」と、
森市政の継続と発展を主張する。
森市長が春ごろからの一連の動きで県知事選を意識するようになると、磯田氏は「森市長が
知事選へ出馬した場合は、市政はどうなるのかと考えるようになった」という。その中で「これま でやってきたことを壊して、新しいものをつくるというのは違うのではないか。これまでの流れを 引き継ぎ、さらに発展させるためには、財政などを理解している人が市長をやる必要があり、 それが自分の責任である。市長選となれば立つべきだろうと決めた」と出馬への決断を述べ た。
公約に市民力の高いまちづくりなどを掲げる
公約として、
@市民活動の支援拡大による市民力の高いまちづくり
A子育て環境の拡充や企業誘致などによる人が集まるまちづくり
B支所地域や旧長岡市の中山間地を支えるまちづくり――
の3つのまちづくりを柱として位置付ける。
なかでも市民力を重視し、「長岡を育て、つくるのは市民。市民を行政が支え、溶け込んでが
んばっていくのが大切」とする。「長岡を名実ともに日本一のまちとし、活力ある持続可能な市 民社会を作りあげたい」と力強く語った。
また、企業誘致では今年度の供用開始へ向け工事が進む長岡北スマートIC(長岡市福道
町)に期待し、「周辺に産業用団地をすぐにでもつくりたい」と話す。中山間地支援では「マンパ ワーを投入するとともに、地域を支えることができる人材づくりも進めていきたい」とした。柏崎 刈羽原発の再稼働については「市民の不安が解消されない限り再稼働すべきではない。原発 の安全性と避難計画については国が責任を負うべき」との考えを示した。
3新人による三つ巴の市長選の公算
磯田氏は無所属での立候補で、後援会長には丸山智長岡商工会議所会頭が就いている。磯
田氏は「市民の誰もがいきいきと暮らせる長岡を目指し、市民党の立場であらゆる市民に訴え ていきたい」と、1カ月後にせまる選挙戦へ意気込んでいる。
市長選は磯田氏、藤井盛光氏、小熊正志氏の新人3氏が三つ巴の選挙戦となる公算が高くな
った。
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